C−12

その2:車内編

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車内最前部。
案内表示器、方向幕覗き窓等々、基本的に在来日野車と同じつくりで違和感はありません。
車号表示部拡大。
KH→RH→Cと2回改番している同車。
よく見ると、車号を塗り消した跡がくっきりと残っています。
そして、前ドア付近より車内を見てみます。
見渡す限り一面の赤い柄の椅子が整然と並んでいて、一般車とはかなり違和感があります。
基本的に2人掛シートが前から後まで並んでいるので、通路幅は一般車に比べるとかなり狭いです。
さらに、全員着席乗車を前提としているのか、つり革が一つもありません。
ラッシュ時輸送には不向き??
蛇足ですが、車内放送で『事故防止のため〜(略)〜お立ちの方は
つり革握り手などを御利用下さい』なんて流れるので、『ドコにつり革があるんぢゃい!!?』と突っ込んでみたり・・・。
基本になっている座席は、H−788までに採用の『ハイバックシート』です。
当初はシートカバーがありましたが、現在は撤去されています。
中ドアより後方を見てみます。
こちらも一般車は公式側は1人掛シートなので、通路は狭いです。
余談ですが、このシート柄を見て『をぉ!?乗るバス間違えたきゃ??』とか。『ありゃ?コレ、名鉄バスきゃ??』となる人が居るとか居ないとか・・・(苦笑)
最後部非公式側。
ここのシートピッチは一般車と同じです。
対してこちらは最後部公式側。
基幹2系統KH車同様、少し窮屈になっています。
最後部より前を見てみます。
やはり座席の色が違うのと、つり革がない為に天井がすっきりしているので、一般車に比べて違和感大です。
公式側最前部座席。
同車客席唯一の1人掛座席です。
この場所の座席で、肘掛が窓側にもあるのは同車のみです!
すわり心地は抜群ですが、シートピッチが改良され、KH車(96年式まで)にあった『ゆったりスペース』でなくなっています。
少ししか写っていませんが、カーテンは基幹バス時代のものをそのまま使用しています。
後ろの席から2人掛になる為、握り棒が付いています。
座席が座席なだけに、座り心地は最高!
(元)貸切車であるゆえ、高速道路を走行することを想定して、各座席にシートベルトが装備されています。
腰部に直接巻き付けるタイプで、鳴尾在籍の高速専用車F−518〜523と同じタイプです。
方向幕は、基幹バス時代と同じ中扉側に付いているので、一般車に比べ、この席の左側の視界は良好です。
ただ、シートの高さの関係で、すぐ前の握り棒がちょうど目線の高さにある(座高の関係もありますが・・・)ので、少し気になります・・・。
最前部座席より後からは、2人掛シートになります。
こちらももちろんシートベルト装備!
貸切だけでなく、路線にも使用する(方が多いか??)ので、優先席の表示を横幕内側にスッテッカーで表示してあります。
次のコマの『引山11』が気になりますが・・・。
中ドアより後も、基本的に2人掛シートで、一般車より1列多く座席が取り付けられています。
シートピッチはやや窮屈??
H−795以降では結構広く取ってあるこの座席の前ですが、ご覧のように普通の座席並になっています。
ちなみに種車は1人掛であった場所には、ご覧のように足置きステップが延長される改造が、車内各所になされています。
この場所は、併せて非常コックの位置も移動しています。
非公式側は前から後まで2人掛シートです。
タイヤハウス上の座席では、やはりステップが追加されています。
この車のもう一つの特徴として、一般車には必ずある中ドア反対側の車椅子スペースが、この車にはありません。
貸切車だからでしょうか?
当然のことながら、KH−26・RH−26時代には、車椅子スペースがちゃんとありました。
よって、非公式側には前から後まで前向2人掛座席がズラ〜っと並んでいます。
続いて運転席です。
ここの座席も、客席と同じ柄になっています。
また機器配置等は、種車KH−26のままのようで、座席の色と化粧版の色さえ気にしなければ、この時期の一般車H−582(既に廃車)あたりと同じです。
インパネ拡大。
速度計がタコグラフ(走行距離、時間、最高速度、エンジン回転などを記録するグラフ表の事。)が装着可能なタイプになっています。
市バスのこのタイプの速度計は、主にキリ番車(H−820とかKH−50とかの末尾番号が『0』の車)に装着されるのですが、この車はなぜかこうなっています。
これも貸切車だからでしょうか?
ちなみに市バスでは、このタコグラフ機能は使用していないようです。
運転席左側操作盤。
化粧版の色以外は、基本的に一般車と同じ配列です。
足廻り拡大。
やたらに寝ているアクセルと、やや効きの甘いブレーキがこの車の特徴のようで、この日担当の運転手氏も『足が疲れるわ〜』と言っておられました。
H−605辺りまでの年式の車は、仮にアクセルが立っていて、踏み込んでも『ふぉ〜お〜お〜』と少々情けないエンジン音とともに中々速度が上がらないという、すばらしい?走行性能を持っています(苦笑)
このC−12もまた然り!
シフトレバー。
5MTのFFシフトを装備しています。
変速のし易さは、やはり良いようです。
やたらと立ったサイドブレーキ。
一般的なワイヤ式。
おまけに・・・。
今年10月に向けて、新型バスロケ発信機及び無線機の装着が進んでいるようで、このC−12にも装着されていました。
ちなみに一般車にはこの場所にロールカーテンが装着されていて、それを捲らないと無線機本体を見ることが出来ませんが、この車は何故かロールカーテンが撤去されている為、丸見え状態になっています。
種車であるKH車のロールカーテンは、もともとこの無線機下辺りの低い位置に付いています。

最後に、ご協力頂いた運転手の方に、この場を借りてお礼申し上げます。

写真はすべて中志段味転回場にて、許可を得て撮影。

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