NN−27

その2:車外編

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続いて車内を見てみましょう。
最初にフロント上部。
従来車とほぼ同一仕様です。
そしてこの車は、『大森大型車初の』LED行先表示を装備しています。
右側に覗き窓が無いため、車号・ナンバー表示が広々と表示されています。
そして、一番右端にはNSF車にもあったLED設定器が付いています。
これもNSF車同様、自動放送装置と連動になっているので、この設定器で行き先を設定することはほとんどないそうです。
前扉より車内後方を見てみます。
ノンステップ車だけあって、天井が高いため、室内が広く感じられます。
ただ、この取材時はまだ登場から数日・・・。
車内には『新車臭』がたっぷり充満しており、当日担当されていた運転手氏曰く『酔いそうになる・・・』との事でした。
車内後方から。
イメージ的には、NH車の後方からと同じ感じですが、最後部座席がNH車より後にある為、前が少し遠く見えます。
左側最前部座席。
NH車より少し高めに設置されているので、座りやすく視界も良好?です。
同座席のステップ。
NH車と同じく3段構成になっています。
ただ、1段1段のステップ面積が小さめなので、踏み外さないように注意が必要かも・・・。
左側タイヤハウス。
最前部座席とベンチシートの間には収納BOXがあり、その上は荷物置き?になっています。
収納BOX内には車椅子用の歯止めが入っています。
2×2人構造の、左側ベンチシート。
燃料タンクがこの下にあるので、NH車もこの場所はベンチシートになっています。
3×2人構造の、右側のベンチシート。
他のノンステップ車同様、跳ね上げると車椅子スペースになります。
車椅子用シートベルトは、座席下のBOX内に収納。
右側最前部座席とベンチシートの間のBOX内には、ヒーターが入っています。
2003年車から、環境問題を配慮して温水ボイラを装着していないので、暖房の効きはイマイチ・・・。
右側最前部座席。
ステップは左側と同じく3段構造ですが、左側よりさらにステップ面積が少ないので(特に2段目!)、こちらも踏み外しにご注意(w
今年度より座席のメーカーが変わったのか、肘掛の形状が変わっています。
また、座面の厚みがかなり増えたので、従来車と比べ、長時間座っていても尻が痛くなりません。
(テープ車の時代の形に似てません?)
前扉ステップ。
車内へ入ると、NH車よりやや狭い感じがします。
狭く感じる理由・・・。
NH車は、料金箱が別のBOXの上に付いていましたが、このNN車は運転席側の段にあらかじめ料金箱設置スペースが造ってあるので、NH車ではその別BOX内に収納されていた歯止めがこんなところに設置されています。
中扉横にある謎のBOX・・・。
中には補助スロープが入っています。
中扉ステップ部。
2002年以降の大型ノンステップ車標準の中引戸のため、センサー感知エリアが狭くなっています。
この日産ディーゼルノンステップN−TYPEは、床フルフラットのタイプで、標準は最後部座席前までステップが無い構造となっていますが、この車は中扉以降、1段上がった状態になっています。
『標準仕様ノンステップ』となっているので、仕様をあわせたのでしょうか・・・。
確かにフルフラットタイプでは、段は無いけど勾配が急になってバリアフリーとは言えなくなるかも知れませんね・・・。
中扉より後方を見てみます。
従来のNN車(ノンステップF−TYPE)と比較して、後方がすっきりしているのが印象です。
エンジンの設置方法が変わって(横置きから縦置きになった)、後方デッドスペースが無くなり、また後方窓が大きくなったのが大きな特徴です。
中扉すぐ後の席。
2人掛ですが、ステップが少々複雑な構造になっています。
すぐ下にステップ段上げがあるからでしょうか?
最後部座席。
F−TYPEと比べ、やたら明るくなった最後部。
やけに広く見えますが・・・。
それもそのはず、非常口の関係で0.5脚分のデッドスペースがあったのです・・・。
室内が後方に広がった分、ここに来てしまいました・・・って感じです。
非常口すぐ前の座席下にヒータがあり、天井の高い前の方に比べて天井が低いためか、暖房の効きは抜群です。
中扉後方より左右同じシートピッチなので、左側にも同じようなスペースが・・・。
最後に運転席周辺を見てみます。
雰囲気的にはNMN車の運転席を少し広くしたような感じ・・・。
ですが、大森の運転手は日デ車に初めて乗務される方も多いようで、この日担当されていた運転手氏も『初めてだわ』と言っておられました。
ただ、『想像していたよりは乗りやすい』との事でした・・・。
日産ディーゼルは、そんなにも不評だったのか???
一番目に付くのが、このモニター。
今年度車から液晶モニターになっています。
焼き付きや太陽光差し込みで見にくくなるのが防げそうです。
また、バックモニターも兼ねているようで、シフトボタンを『R』に入れると自動的に変わる他、ボタン選択で個別に切り替えも可能です。
インパネ拡大。
従来のNN車と同じタイプですが、日野のばかり見ていると違和感大!?
左側スイッチ類。
こちらも日野車と配置が違うので、『慣れてないから探しちゃうね』との事。
運転席上部。
車内放送装置が、何か見ていて危ない付け方がしてあります・・・。
その右下に付いているBOXは、車外インターホンのスピーカーで、スイッチが入っていると中扉が開いた段階で自動的にスイッチが入り、外の音が入ります。
コレのスイッチが切ってあると、アイスト復帰の時に『ピ〜〜〜』という大きな音がします(w
そのさらに下は、おなじみのバスロケ設定器。
運転席足回り拡大。
新車なので、まだ新しいです。
アクセルは立っていますが、加速はNH車とどっこいどっこいの印象です。
ブレーキは、日野車のような独特のクセは無いようで、『これ、いいわ』との事。
ATセレクタボタンとサイドブレーキ。
従来のNN車ではトランスミッション油温計がセレクタボタンの横に付いていましたが、この車はインパネに移動して、シンプルになっています。
サイドブレーキも、近年では一般的になりつつあるフルエア式。
インパネ左側のスイッチ類。
ニーリングやヒータ類のスイッチがここに付いています。
前途のトランスミッション油温計はここに装着。
最後に、御協力頂いた運転手氏に、この場を借りてお礼申し上げます。
(大森住宅にて)

2004年12月下旬取材
画像はすべて砂田橋・千種駅前にて、許可を得て作者撮影。

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