NN−27

その1:車外編

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2004年度新車、型式KL−UA272KAM改。
TOPICSでもお伝えしたとおり、2004年度待望の新車が12月21日頃より各車庫に配属されました。
今年度の新車は、ディーゼル25台とCNG15台という内訳ですが、ディーゼル車の車種はウワサどおり(?)の日産ディーゼルとなりました。
在来車のNNは富士重ボディが標準でしたが、富士重工業は2003年以降バスボディの製造を打ち切ってしまった為、今年度のNN車はNMN車に続き、富士重ボディの後継となった標準車体である『西日本車体工業(西工ボディ)』を搭載しています。
いつから運用開始かな・・・と思っていた矢先、NN−27が千種11系統の運用に入っているところをキャッチしましたので取材しました。

歴代の大森在籍車両の中で、恐らく初めてであると思われる日産ディーゼル車。
さらに追い討ちを掛ける様に『西工ボディ』になってしまうと、一番の異端児でになってしまうかも・・・。
そんなこんなで、公式側から見てみます。
やはり、日野車ばかりいる大森車の中では一番目立つかも。
ちなみにこのボディは、96年にモデルチェンジしたもので、『96MC型』と呼ばれているボディです。
非公式側より。
基本的な車体デザインは2002年に入った日デ中型ノンステップ(NMN車)と同じです。
しかし、こちらは大型ノンステップ車であるため、車体の長さ・横幅などはNH車と同等です。
正面から見てみます。
塗り分けはNH−4〜6に良く似ていますが、ブルリシティ(ブルーリボンシティNH−22〜24)と同じくヘッドライトがバンパーと一体になっているのが『96MC』ボディの特徴です。
ただ、バンパーの塗り分けがブルリシティと違って、全体がシルバーに塗装されている為、なんかゴッつく見えてしまうのは私だけでしょうか・・・?
『ノンステップバス』の表記は、もはやおなじみ。
また、在来のNN車には標準であった正面右側のセーフティウインドウは、西工ボディではオプション仕様となったようです。(京都市バスでは、メーカー問わずほとんどの西工車に付いていますが・・・。)
中扉スロープ板を出してみました。
車高を上げている為、スロープ傾斜は急になっています。
2001年度車以降のノンステップ車は、手動スロープが標準になったようで、このNN−27も手で引き出すタイプのものが装着されています。
ただ、NH車に比べて若干重いのと、最後に上に引き上げるところで少し力が要るため、折り畳みの補助スロープを使った方が早いかも・・・。
スロープ板自体には滑り止めの加工がしてありますが、NH車のような斑模様ではなく板全体に樹脂が塗ってあるような感じです。
普段はこのように格納されていて、フタ?のフックを45°回すと開きます。
中扉が引戸になっているのは、大型・中型は2002年からの標準仕様のようで、この車も中扉は引戸になっています。
扉下部にはレールが無く、降りるお客が躓いて転倒する事故がここで予防されている?ようです。
後方から見てみます。
リアのデザインもやはりNMN車に良く似ています。
しかし、普段日野車ばかり見ていると違和感があるかも・・・。
日デノンステップ『Nタイプ』の特徴でもある、車体後部の窓ラインの段。
エンジンルームがこの下にある関係で、窓の天地間を思い切って上へ切り詰めています。
非公式側も同じように切り詰めてありますが、こちらは非常口があるため、そんなに変じゃないかも・・・。
西工ボディで車種を判別する方法として、このラジエータルーバの形状があるのですが、日デの場合、ワンステ・ツーステになると、この部分が『田』に字型のルーバになるのですが、ノンステNタイプはご覧の通り。
後部を見てみます。
2003年以降、テールライトの形状が従来の『縦テール』から、メーカー標準の形状になっています。
この車もまた然り・・・。
NMN車とは違うリアスタイルになっています。
広告枠はNH車よりやや上に付いています。
後部ライト廻り拡大。
ライト上に車椅子マークが貼ってありますが、ボディの形状に合わせて凹凸になっています。
もはや近年の路線バスの標準装備品となりつつある『乗降中表示』
緊急事態を示す『SOS』も表示可能です!
表示する文字の部分しかLEDセグメントが埋め込まれていないので、よ〜〜く見ると何が表示できるのか分かってしまいます。
エンジンを見せて頂きました。
型式はPF6HT型で、177kW(240PS)を発揮します。
エンジン音は至って静かで、加速のよさは『イマイチ』・・・との事。
エンジンオイルレベルを点検する際には、この小窓をあけて見ることも出来ます。
前扉ステップ部。
幅945mmを確保していて乗降性は抜群・・・なのですが、フロントオーバーハングが長い為、交差点右左折時はかなり気を使うそうです。
昨年に引き続き、行き先表示にLEDを採用しているので、入口横の感じも、在来大型ノンステップ車とはずいぶん違って見えます。
サイドの表示類。
その中で、今回の新車から貼り付けてある、『標準仕様ノンステップバス』の表示。
バリアフリーに適した車であることを表示しています。
車体の前・前扉後方・後方と、車体3箇所に付いています。
愛知万博か中部空港対応か?
昨年度の新車から登場した、入口・出口の英字表記。
出口表示の横に、基幹バスではおなじみのインターホンマイクが付いています。
2003年車より採用の電動サイドミラー。
かなり以前から採用の話があったようなのですが、実際に付いたのがつい最近・・・。
今は担当者制では無くなったので、車を乗り換えるたびに『運転台に座って見る→降りて調整→運転席に座って見る・・・』といった事の繰り返しをしなくても済むようなり、『便利だわ〜』と、運転手談。
車両左側だけではなく、運転席側にも電動ミラーを装着。
転回場を出てきたところを、歩道橋の上から・・・。
NSF車もそうですが、前面LEDは視認性向上の為、下向きに斜めに付いているので、方向幕部分のLEDの下方に配線が見えます。
あと新車なので、まだ屋根部分も綺麗です。
空調用のエバポレータユニットは、車両屋根中ほどに搭載。

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